Acrobat DCで図形の塗りつぶしを透明に戻す方法|Ctrl+E
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はじめに
PDFの資料に注釈ツールで囲みを入れる場面があります。
- 監査調書のPDFで、確認した数字を四角で囲む
- 契約書のPDFで、相手に確認したい条項を目立たせる
- 手順書のスクリーンショットで、クリックする場所を指し示す
このとき、図形の「塗りつぶし」を一度でも選んでしまうと厄介です。**以降に描く四角がすべて塗りつぶされ、囲んだはずの数字が塗りで隠れてしまいます。**しかも塗りつぶしを外す操作がメニューから辿りづらく、ツールバーを探し回ることになります。
Ctrl + E でプロパティバーを出すのが答えでした。その手順と、そもそも毎回塗りつぶされてしまう原因をまとめておきます。
透明に戻す手順
- 塗りつぶしを外したい図形をクリックして選択する
Ctrl + Eを押す(macOSはCommand + E)。選択中の注釈のプロパティバーが表示される- 「塗りつぶしの色」から**「カラーなし」**を選ぶ
これで塗りつぶしだけが外れ、線はそのまま残ります。
描くたびに塗りつぶされる原因
一度だけ直しても、次に描いた図形がまた塗りつぶされることがあります。これは直前に使ったプロパティが、新しく描く図形の既定値として引き継がれているためです。
図形を右クリックして「プロパティ」を開くと、ダイアログの下に「現在のプロパティをデフォルトとして使用」というチェックがあります。
塗りつぶしを「カラーなし」にした状態でこれをオンにしておくと、以降に描く図形は最初から塗りつぶしなしになります。毎回直すのが面倒なら、最初にこれをやっておくのが早いです。
すでに塗ってしまった図形をまとめて直す
何ページにもわたって塗りつぶしの図形を描いてしまった場合、1つずつ直すのは大変です。
図形は Shift を押しながらクリックすると複数選択できます。選択した状態で Ctrl + E を押し、「カラーなし」を選べばまとめて透明にできます。
不透明度を下げるのとは別物
「下の文字が読めれば良い」と考えて、塗りつぶしではなく不透明度を下げる手もあります。ただし、この2つは結果が違います。
| 操作 | 効果 |
|---|---|
| 塗りつぶし「カラーなし」 | 塗りが完全に無くなる。線はそのまま |
| 不透明度を下げる | 線も含めて図形全体が薄くなる。色は残る |
不透明度は図形全体にかかるので、線まで薄くなって囲みとして見づらくなります。印刷やスクリーンショットにも薄い色が残ります。囲みとして使いたいだけなら「カラーなし」を選ぶのが素直です。
おわりに
Ctrl + E にたどり着くまでが長い、という種類の話でした。ツールバーやリボンを探すのではなく、注釈を選択してプロパティバーを出すのがAcrobatの流儀のようです。線の色や線幅、矢印の形もすべて同じ場所から変えられます。
塗りつぶしなしの状態を「デフォルトとして使用」に設定しておけば、次からは悩まずに済みます。
