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公認会計士がIT資格を取った記録|ITストラテジスト・支援士・システム監査

/ 11 min read

Table of Contents

はじめに

公認会計士として働きながら、IT系の資格をいくつか取ってきました。バラバラに書いていた受験記録を1本にまとめておきます。

IT監査の仕事はシステムを避けて通れませんし、Pythonで手を動かすようになってからは、体系立った知識が必要な場面も増えました。同じように会計や監査の仕事からITに寄っていく人の参考になれば幸いです。

取得した資格

資格 区分 合格時期
ITストラテジスト 情報処理技術者試験 レベル4 R5年春(2023年)
情報処理安全確保支援士 情報処理技術者試験 レベル4 R6年春(2024年)
システム監査技術者 情報処理技術者試験 レベル4 R6年秋(2024年)
Python3エンジニア認定データ分析試験 ベンダー試験 2020年

レベル4は3つ取得しました。以下、それぞれの記録です。

ITストラテジスト(R5年春)

レベル4の初受験でした。午前I・IIのマネジメント/ストラテジ系は得意でしたが、テクノロジ系の基礎理論からハードウェアあたりが苦手で、午後I・IIにいたっては最初は何をどう書くのか分からない状態でした。

午前Iは応用情報の過去問道場を3か月前から1日100問、午後IIは合格論文の事例集から汎用的に使えそうなDXネタを1つだけ覚えて臨みました。

本番では準備したDXネタが完全に外れました。ただ、問題文に解答のヒントが散りばめられていたので、それらを拾いながら事前のネタを肉付けして何とか書き切りました。

勉強方法の詳細は別記事にまとめてあります。

R5年春のITストラテジスト試験合格しました!

情報処理安全確保支援士(R6年春)

午前は自信がありましたが、午後は全く自信がなかったので、合格を知ったときは素直に嬉しかったです。なお、セキスペの登録はしていません。維持費が高いので……。

前年に合格したITストラテジストを利用して午前Iを免除にしたため、午前IIからの参戦でした。

午前II

過去問道場で、令和4年秋から遡って5年分をひたすら繰り返しました。午前IIは過去問を解くうちに出題傾向が見えてくるので、**過去問の反復がそのまま得点になります。**最終的には、問題文を見た瞬間に答えが出るところまで持っていきました。

午後

2024 情報処理安全確保支援士「専門知識+午後問題」の重点対策を使いました。本当は3周したかったのですが、時間が取れず1周だけで本番を迎えることになりました。

※上記はAmazonアソシエイトのリンクを使用しています。

システム監査技術者(R6年秋)

午前IIだけしっかりやって、午後は完全にノー勉強で臨みました。絶対に落ちたと思っていたのですが、一縷の望みをかけて合格発表を待っていたら、なんとギリギリ合格していました。

午前IIは76点でまあまあでしたが、午後Iは61点。合格点が60点なので、本当に危ないところでした。

会計士試験で身についた「最後まで諦めずに一点を取りに行く」姿勢が活きたのだと思います。分からない問題でも空欄にせず、問題文から拾えるものを拾って書き切る。この積み重ねが1点の差になりました。

Python3エンジニア認定データ分析試験(2020年)

900/1000点で合格しました。

受験前の状態

  • Courseraの Machine Learning 講座を修了済み
  • KaggleやSIGNATEのテーブルコンペに参加した経験あり
  • pandas、scikit-learnはほぼ問題なし。numpyとMatplotlibは知らないメソッドがある程度

勉強方法

主教材に指定されている「Pythonによるあたらしいデータ分析の教科書」と模試で、**2週間ほど(1日1時間強)**勉強しました。

1週目 … 3〜4日かけてテキストを流し読みし、模試の1回目を受験。得点率は50%くらいでした。

2週目 … 模試で間違えたところをノートにまとめ、覚えたところで模試の2回目。ここで75%。Matplotlibがあやふやだと感じたので、テキストを見ながらJupyterで一通り実装しました(2〜3時間)。あとは本番まで模試の間違いを潰し続けました。

受けた感想

本番は模試より簡単で、30分弱で解き終わりました。その場で合否とセクションごとの正解率が分かりますが、何を間違えたかまでは分からないのでモヤモヤします。

正直、難易度としては拍子抜けでしたが、Matplotlibのオブジェクト指向の実装を学べた点は個人的に収穫でした。テキストを理解して模試で合格点を安定して取れれば、まず問題ありません。

その前段:Coursera の Machine Learning 講座

データ分析試験の前に、CourseraのMachine Learning講座を受けていました。プライベートが最繁忙期に重なりながらも、2か月ちょっとで修了できました。

数式から入るので楽ではありませんが、ライブラリを呼ぶだけでは分からない部分が理解できるようになります。この後にPython3エンジニア認定データ分析試験を受けたので、試験範囲の知識はだいたい頭に入っている状態でした。

会計士がIT資格を取る意味

そもそもの動機は実務です。会計監査ではIT統制の評価が避けて通れず、システム監査技術者の試験範囲はそこと直接重なります。支援士で扱うアクセス管理や権限分掌の考え方も、内部統制の議論とほぼ同じことを別の言葉で言っています。

もう一つは、会計とITの両方が分かる人が思ったより少ないということです。会計士でPythonを書く人、IT技術者で財務諸表が読める人、どちらもそう多くはありません。両方を持っていると、経理のシステム導入や業務自動化の場面で、通訳のような立ち位置に入れます。

資格そのものが仕事をくれるわけではありませんが、学習の過程で得た語彙は確実に役に立っています。

おわりに

来年はネットワークスペシャリストとデータベーススペシャリストを取りたいと思いつつ、モチベーションの維持が一番の課題です。

レベル4は、午前I免除の2年間をどう使うかで難易度がかなり変わります。これから受ける方は、免除期間から逆算して計画を立てるのがおすすめです。

この記事を書いた人

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barorin公認会計士

会計とITの二足のわらじで働く公認会計士です。Pythonを中心に、会計・監査の実務で実際に使っているコードや、Ubuntu・Raspberry Piの設定メモを書いています。