Ubuntu 26.04でfcitx5-mozcを導入して日本語入力を快適にする(二重入力・Chrome対応まで)
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はじめに
Ubuntu 26.04 LTS(Resolute Raccoon)はWaylandセッションがデフォルトです。標準の ibus-mozc でも日本語入力はできるのですが、GNOME環境との相性問題で、
- メモ帳(GNOME Text Editor)で日本語が二重に入力される
- ファイル名の変更(Nautilus)で入力がおかしくなる
といった現象が起きることがあります。これはMozc本体ではなく、IBusとGNOME/Waylandの組み合わせに起因する既知の不具合です。
この問題は、インプットメソッドをIBusから fcitx5 に切り替えることで解消できます。 この記事では、fcitx5-mozcの導入手順を、Ubuntu 26.04で特につまずきやすいポイントを押さえながら解説します。 最後に、fcitx5環境で起こりがちな「Chromeだけ日本語入力できない」問題の対処も紹介します。
補足:26.04はWayland専用です。X11時代の
~/.xprofileは読まれないため、環境変数を設定する場合は~/.config/environment.d/を使います。この点は後述します。
方法
1. fcitx5とMozcをインストールする
まずは必要なパッケージを入れます。
sudo apt updatesudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-config-qt2. インプットメソッドをfcitx5に切り替える
システムのインプットメソッドをfcitx5に指定します。
im-config -n fcitx5なお、ログアウト・再ログイン(または再起動)するまで反映されません。コマンドを実行しただけでは有効にならない点に注意してください。 復帰後、画面右上にキーボードアイコンが表示されていれば起動しています。
3. fcitx5側でMozcを追加する
Ubuntu 26.04では、設定アプリの「Keyboard」>「Add Input Source」を探してもMozcが出てこないことがあります。Mozcの追加は fcitx5側 で行います。
右上のキーボードアイコンを右クリック >「設定(Configure)」>「入力メソッド」タブを開き、「キーボード - 日本語」と「Mozc」 が並んでいる状態にします。Mozcが無ければ、リストから追加してください。重複している不要な入力ソースがあれば、あわせて削除しておきます。
4. 切り替えショートカットの競合を解消する
fcitx5に変えた後、半角/全角キーやCtrl+Spaceで入力が切り替わらなくなることがあります。これは、Ubuntu本体側の入力切替ショートカットとfcitx5側のキーが競合しているのが原因です。
設定アプリの「キーボード」>「ショートカットの表示とカスタマイズ」から、「次の入力ソースに切り替える」「前の入力ソースに切り替える」を無効にすると、fcitx5側のキー設定が有効になり解決します。
5. Chromeだけ日本語入力できない場合
fcitx5-mozcを正しく設定しても、Google Chromeだけ日本語が打てないことがあります。 これは、ChromeがデフォルトでXwayland経由で動作しており、fcitx5とのやりとり(text-inputプロトコル)がかみ合っていないのが原因です。 ChromeをWaylandネイティブで動かし、IMEを有効化することで解決します。
方法:chrome://flags で有効化する
- アドレスバーに
chrome://flagsと入力して開く - 検索欄に
waylandと入れ、text-input / IME 関連のフラグがあればEnabledにする - Chromeを再起動
まとめ
Ubuntu 26.04でibus-mozcの二重入力に悩まされたら、fcitx5への移行が根本的な解決策になります。要点は次のとおりです。
- fcitx5・fcitx5-mozcを導入し、
im-config -n fcitx5でインプットメソッドを切り替える - 26.04では 自動起動の設定 と fcitx5側でのMozc追加 を忘れない
- 切り替えできないときは ショートカットの競合 を疑う
- Chromeだけ打てないときは Waylandネイティブ+IME有効化 で対応する
設定の途中で fcitx5-diagnose を活用すると、どこでつまずいているか切り分けやすくなります。快適な日本語入力環境の参考になれば幸いです。